・クルマの維持費を節約する、そもそもどこを節約出来るのかを知る ために
・節約できる維持費と、節約出来ない維持費を把握してみましょう
という記事です。
クルマの主な維持費とは?
- 自動車税
- 自動車重量税
- 自賠責保険料
- 印紙代
- 駐車場代
- ガソリン代
- 油脂類台
- 修理費用
- 高速道路料金
- 車両本体代(ローン金利含む)
このようなものがあります。
これらは節約できるものと節約が出来ない物に分けられます。
節約不可能な維持費とは?主に税金関係です
そもそも自動車税とは?財産税です。節約出来ません。
自動車税とは、自動車の所有者に対して課せられる財産税の一種です。
財産税とは、「個人や法人に対して、財産の所有に対して、担税力をを認めて課せられる税」です。
まだ分かりにくいですね。
「お前等、クルマなんて贅沢品持ってるんだから、お金出せるよね?税金!払って下さい!」
というような意味合いです。
生活必需品としてクルマを持っている、贅沢な娯楽として持っている、そこは一切考慮されません。
1950年の自動車税の創設以降、初めて令和元年に自動車税額が減税されました。
ただし、令和元年(正確には2019年10月)以降に初年度登録されたクルマを買った人だけです。
いやいや、減税するなら平成のクルマを持ってる人もすれば良いじゃない!
と、いろいろ言いたいことはありますが、自動車税は税金のため、節約不可能です。
こちらの支払いは毎年5月ごろ、納付書が郵送されてきます。
軽自動車税とは?財産税です。節約出来ません。
自動車税と同様に、軽自動車の所有者に課せられる財産税の一種です。
こちらも
さて、自動車税は令和元年に減税されましたが。
自家用乗用軽自動車税は
新車新規登録後13年まで 7200円
平成27年4月以降新規登録車 10800円
新規登録後13年超過後は 12900円
きっちりと増税されております。
中古車を買うなら、平成27年の3月以前に登録されており、13年経過していない年式を狙うのが税制面では一番お得になります。
軽自動車税も節約は出来ません。
こちらも支払いタイミングは毎年5月ごろ、納付書が郵送されてきます。
自動車重量税とは?「クルマが重いので課税します」の税金
0.5t(500kg)刻みで、重くなればなるほど税金も重くなるのが自動車重量税です。
支払いタイミングは車検時に支払いになります。
国土交通省の自動車重量税照会サービスで、正確な金額を知ることも出来ます。
上のリンクから国土交通省の照会サービスに飛べますが、なんとWebサービスだというのに9時から21時までしか使えません。
日本のIT対応の遅れを感じますが、こちらから調べることが出来ます。
- 自動車に関わる税金の使い道と問題点(ミズコ独自視点も入っていますがよかったらお読み下さい)
- 自動車に乗っていると、いろいろな税金が課せられます。
・自動車税
・自動車重量税
・揮発油税(ガソリン税)そもそも税金には使い道が特定されている、「目的税」と使い道が特定されていない「普通税」があります。
自動車税は「普通税」なので、使い道が定められていません。
自動車税は、自動車に関わる事に使われる訳ではなく、自動車持ってるから余裕あるよね?税金!払って下さい!
という、実は自動車のためだけではなく、通常の公共サービスにも使われているのです。
自動車を持つことで、社会貢献出来るぜ!貢献してる! と考えるか
いやいや、道路の補修とかに使うんじゃないの!? と考えるか
人それぞれです。
私の見解は「自動車ユーザーを狙い撃ちにしている税金」ですね。
そしてかつては自動車重量税とガソリン税は昔は道路補修など自動車に関わる事に使われていました。
2009年に自動車重量税とガソリン税は特定財源から一般財源へ移りました。
特定税から一般税へ変わったということです。
自動車重量税も、「道路を走って痛めたんだから、税金で直す・道路を作るための税金」に見える名前なのに実は一般税です。
自動車税も、自動車重量税も、ガソリン税も、実は自動車に関わることに使われる訳ではなく、「取れるところから取れ」という一般税なのです。
そして、ガソリン税は (本体価格+ガソリン税)×消費税 という税金に税金がかかる二重課税状態です。
そりゃこれだけ課税されれば、「クルマを持たない」生活を送る人が増えるわけです。
私は必要だし持つし使うけれど。
皆様は車の税金の使い道に対してどう感じますか?
自賠責保険・強制保険とも呼びますが節約不可です。
自賠責保険とは、原動機付き自電車を含むすべての自動車で加入が義務付けられている損害保険です。
対物保証は一切なく、人身事故などで人に対する保証のみです。
また、支払い上限額が決まっていて、例えば死亡させてしまった場合の保証は上限3000万円と保険機能としては不十分なものです。
しかしながら、無保険状態に比べれば、超絶最低限の近々に使う治療費などは補填できます。
費用は24ヶ月で約2万円で、直近数年の世間一般の事故率などで増減します。
またどの保険会社で入っても、一律で同じ保険料となっています。
こちらの支払いタイミングは通常の乗用自動車であれば、車検時に支払いになります。
車検の無い、250cc以下のバイクや、原付きは各々加入が必要です。
節約可能な維持費とは?任意保険・整備費用などです。
自動車の任意保険はきちんと入れていますか?大幅な節約が可能です。
強制保険は車検時に強制的に支払いがありますが、任意保険は各々が保険会社や保険代理店等で加入する必要があります。
保険をどこで入るかで大幅な節約が可能です。
自動車保険には「ダイレクト型自動車保険」と「代理店型自動車保険」があります。
ダイレクト型自動車保険
ダイレクト型自動車保険とは、インターネット等を通して、保険会社に直接(ダイレクトに)申し込む自動車保険です。
ディーラーや保険専門店などで加入する場合、加入者→保険代理店→保険会社と代理店を経由するため、代理店の利益とコスト分保険料が高くなります。
ダイレクト型は、加入者→保険会社と直接申し込むためコスト面で有利になります。
ダイレクト型自動車保険のメリット
・代理店型自動車保険に比べて、保険料が割安になることが多い
・インターネットを通していつでも見積もり等が取れること
ダイレクト型自動車保険のデメリット
・ある程度の保険知識が必要で、必要な保証を自分で選ぶ必要があること
・保険の選定、契約を基本的に自分で行わなければならない
代理店型自動車保険
代理店型自動車保険とは、保険代理店から保険契約を買うタイプの自動車保険です。
いわゆるディーラーや保険の窓口などで入る通常の自動車保険です。
担当者と対面で話して、保険の内容などを相談しながら決めることが出来ます。
代理店型自動車保険のメリット
・対面で相談しながら保険を決めることが出来る
・手続き部分を行ってくれるので楽
・担当者から自動車保険以外のクルマのアドバイス等を受けることが出来る
代理店型自動車保険のデメリット
・ダイレクト型自動車保険よりも高くなりがち
・担当者のレベルによりサービスの質が大きく変わってくる
・不要な保証を付けられる事がある
任意自動車保険の結論!自分で判断出来るならダイレクト型へ乗り換え!
代理店型・ダイレクト型のメリットは大きく上に書いたような内容です。
保証内容を画面を見ながら決められるのならば、ダイレクト型自動車保険がおすすめです。
ダイレクト型自動車保険もいろいろな保険会社があり、年齢条件や、車両条件でほぼ同一の保険内容でも年間数千円単位で違ってきます。
このような時には、ダイレクト型自動車保険の一括査定サイトが便利です。
自動車保険一括比較サイト・インズウェブ
ダイレクト型自動車保険一括比較サイト・インズウェブ(外部リンク)
上のリンクから自動車保険一括比較サイト、インズウェブへ飛べます。
私自身もインズウェブ経由で最終的に「セゾン自動車火災保険」が運営する「おとなの自動車保険」 に乗り換えました。
- ミズコが考える任意保険の考え方(押すと開きます・やや長めです)
- 任意保険は人それぞれ、考えるリスクの大きさと保証の大きさを考える必要があります。
そもそも、任意保険に入る必要があるのかという点ですが、「任意保険は必須」と考えています。
任意保険加入は必須な上で「対人・対物は無制限」では最低限必ず付けてほしいです。
というのもそもそも、任意保険の加入率は日本全国平均して、75%前後しかありません。
実に4人に1人は任意保険に入っていないことになります。
保険というのもは、「確率が小さいが、起こってしまうと損害が大きいもの」に備える商品です。
自賠責保険(強制保険)は、人に対する保証は付いているが、物に対する保証は付いていません。
仮に、あなたが自賠責保険のみ加入している状態で町中でクルマに追突してしまったとしましょう。
自賠責保険では、治療費・慰謝料・休業損害等の上限額は1名あたり120万円までとなっているので、怪我の程度によっては、保証が全く足りません。
また、治療費は1名あたり120万円までですが、物に対する保証は付いていません。
当然、相手方のクルマの修理代も支払わなければならず、仮に相手方のクルマが廃車となった場合、乗り換え費用も負担しなければなりません。
仮に、あなたが自賠責保険のみ加入している状態で、人を死亡させてしまったとしましょう。
自賠責保険での補償額は3000万円ですので、まったくもって保証が足りません。
あくまで自賠責保険は、「最低限瞬間的にこのぐらいの保証が出来ないやつは道路に出てくるな」というラインです。
自賠責保険も入っていないよりはマシですし、入っていれば相手方への保証が足りないにしろ、ある程度のお金を先渡しできますが、任意保険はやっぱり必須です。
さて、任意保険に入ることになったはともかく、どの保証をどの程度付けましょうか?
しつこいようですが、保険は「確率は低いが、起こってしまうと被害が甚大なもの」に備えるものです。
対人・対物保証は、万が一事故を起こしてしまうと、損害の程度により被害額も青天井ですので、無制限にすることが必要です。
対人・対物保証とは被害者側の「人」と「物」に対する保証のことです。
一方意見が分かれるところは「車両保険」に入るか、入らないかです。
車両保険とは自分の「車」に対する保証です。
事故で他人のクルマにぶつけてしまった場合、自分ひとりで電柱にぶつけてしまった場合等に、「自分の車」を時価額の範囲内で直すことが出来ます。
さて、自分の車は「起こってしまうと被害が甚大なもの」にあたるでしょうか?
考えられる最大の損失は、「乗っている車が廃車になる」です。
「乗っている車が廃車になる」は「起こってしまうと被害が甚大なもの」ではないと考えます。
なくなったら、買い直すなり、レンタカーで急場をしのげるだけの貯蓄があれば不要です。
なので、私は「車両保険」には入っていません。
このように、いろいろな保証が付ける、付けないで保険料が変わってきます。
もし、あなたの入っている代理店型の保険が、「更新時期」の案内程度しかしなかったり、保証内容について把握出来ていない状態なのであれば、「代理店型」に入っている価値はありません。
ミズコの場合で、3分の1の価格、ミズコ嫁も2分の1の価格になりました。
ダイレクト型自動車保険で、自分自身に必要な保証を見直してみて下さい。
自動車保険一括比較サイトを利用するときに用意するもの
- 車検証
- 運転免許証
- 現在の任意保険保険証券
- インターネット環境
- メールアドレス
上記が必要です。
おそらく、このページにアクセス出来ている時点でネット環境と、メールアドレスはお持ちだと思います。
ダイレクト型自動車保険一括比較サイトインズウェブ(外部リンク)
上のリンクより、インズウェブにこれらの情報を入力すると、メールアドレスや住所宛に、各ダイレクト型自動車保険への仮ログインIDが発行され、金額を確認出来ます。
自動車保険は、一度見直してしまうと、その後ずっと節約効果が続くので非常にコスパの良い節約になります。
自動車保険に関する更に詳しい記事はこちら
車検費用はある程度の節約可能!知識が無いと高くなりがち!?
そもそも車検費用って何があるの?
車検の費用は大まかに分けて「法定費用」と「その他諸費用」に分けられます。
車検費用の「法定費用」は節約不可です
「法定費用」とは、法律で定められた必ず支払う費用です。
- 自賠責保険料
- 自動車重量税
- 印紙代
法定費用は、車の種類や重量によって決まっており、どの業者で行っても金額は一律で変わりません。
車検費用の「その他諸費用」は比較で金額が変わります。
「その他諸費用」とは「法定費用」を除いた費用です。
- 検査手数料
- 整備費用(技術料金・部品代)
- 引取・納車費用
- 代車費用
これらは、各ディーラー・各業者で各々の価格設定がされており、比較することで金額を抑える事が可能です。
Q・車検って何をすれば車検完了になるの?A・検査ラインを合格できればOKです
整備工場には大まかに分けて「指定工場」と「認証工場」があります。
指定工場とは?「検査ライン」を持っている工場です
車検の検査ラインを自社で持っている工場を「指定工場」と言います。
検査ラインを自社で持っているため、陸運支局がやっていない土日にも車検を実施することが出来ます。
なので、土日だけで車検を完了しようとすると「指定工場」へ依頼する必要があります。
認証工場とは?検査ラインを持っていない工場です
対する、「認証工場」は検査ラインを持っていないため、土日に車検を実施することができません。
陸運支局は平日のみしか営業していません。
車検整備自体を土日に行うことが出来ても、検査ラインを通すために平日に車を持ち込む必要があります。
そのため、土日に検査ラインを通すことが出来ないのです。
ユーザー車検も土日は実施出来ません
ユーザー車検とは、車の持ち主が直接、陸運支局の検査ラインに車を持ち込んで車検を受ける方法です。
各陸運支局の営業時間内に持ち込み、かつ昼休みを避けなければいけません。
- 検査ラインで見る項目と車検の意味(興味のある人だけ開いて見て下さい)
- ユーザ車検含めて車検で確認する項目
検査ラインを通す、というと難しい印象がありますが、検査ラインそのものは簡単に通すことが出来ます。
検査ラインのざっくりとした流れ
・車体番号の確認(書類と、現車が合っているかの確認)
・外観の検査(タイヤはみ出し・鋭利なウイング等の危険が無いかの確認)
・灯火類、ホーン等の動作確認(灯火切れ等で周囲に迷惑をかけないかの確認)
・サイドスリップ検査(ハンドルがある程度真っ直ぐ走れるかの検査)
・ヘッドライト検査(対向車に対して迷惑を掛けない程度のライトの向きかの検査)
・スピードメータ検査(実測と表示速度があまりにもずれていないかの確認)
・前後ブレーキ、駐車ブレーキ検査(ちゃんと止まれるか、止まった状態を保持出来るかの検査)
・排気ガス検査(年式ごとの基準値よりも排ガスが迷惑にならない水準かの検査)
・下回り検査(オイル漏れなどで他の車に迷惑を掛けないかの検査)
これらの項目を確認するだけです。
検査ラインが空いていれば、10分程度で完了してしまいます。
「車検を受けていれば安心」ではなく「車検通らない車を道路から排除する」が目的です。
これらをクリアするだけですので、エンジンオイル交換やブレーキオイル交換等なにもしなくても、車検は通ります。
実際に、「ユーザー車検代行」という陸運支局に持っていって検査ラインを通す部分だけを行う業者も存在します。
「車検を受けて安心」が欲しければやはり、検査ラインを通すだけではなく、整備部分もしっかり行う必要があります。
車検も一括比較で料金を比較出来ます
車検を受ける方法はいろいろありすぎる
車の車検はいろいろなところで受けることが出来、整備の内容、検査ラインの通し方、作業をするかしないか等あります。
- メーカー系ディーラー整備工場
- 車検専門店
- ガソリンスタンド
- ユーザー車検
- ユーザー車検代行業者
- 一般の整備工場
- カー用品店
このように、車検はいろいろなところで受け付けています。
車検も一括比較サイトが便利です。楽天Car車検サービス
車検を実施できるところは沢山あり、いろいろなサービス内容で価格帯も変わってきます。
- 良いサービスで高価格
- 普通のサービスで中価格
- 最低限のサービスで低価格
いろいろありますが、できるだけ良いサービスを安く受けたいのが人情です。
上のリンクの「楽天Car車検」サービスを使うと、住まいの近くのいろいろな車検実施可能な施設より、一括見積もりを取得できます。
住まいの郵便番号を入力すると、おおよそその郵便番号付近で行けそうな範囲の車検を受けられる地点と価格を調べることができます。
ネット予約特典が付いたり、とってもお得に車検が実施できます。
簡単に比較出来るので、車検費用を節約したい人はぜひ御覧ください。
クルマの主な交換部品【油脂類・部品類】を解説した記事はこちら
クルマを乗り続けるには定期的な部品交換・油脂交換が必要ですこの記事は【クルマの維持費】の中の【整備費用】を書いた記事ですクルマの維持費を安くする上で、【クルマに関する知識】を持っているか、持っていないかは大違いです。[…]
移動も安く!高速道路に乗るならETC車載器は必須です!
同じ道路を通っても料金が違う!?ETCは安く通行出来ます。
ETCとは英語でElectronic Toll Collection Systemの略です。
ご存知、人に料金を払うのではなく、ETCレーンを通行するだけで、ETC車載器に挿入したETCカードの情報で、請求されるシステムです。
乗る頻度によるかとは思いますが、高速道路料金が割引になります。
「深夜割引」「休日割引」等いろいろな割引があります。
深夜割引や休日割引等いろいろな割引が勝手に適用されます。
深夜割引は0時から4時にETCゲートを通過すると30%の割引を受けられます。
休日割引では、土曜日・日曜日・祝日等にETCゲートを通貨すると、30%の割引を受けられます。
割引を受けるために必要なもの
- ETC車載器
- ETCカード
ETC車載器には、「車の情報」が記録されています。
車の種類や、ナンバープレートの情報などですね。
中古等で、ETC車載器を購入して自分で取り付けた場合、ETC車載器のセットアップが必要です。
例えば実際には大型トラックなのに、軽自動車でセットアップされたETCで通行すると、安くなりますが、不正通行なので絶対にやめましょう。
ETCカードには、「決済情報」が記録されています。
クレジットカードのオプションとして「ETCカード」を発行します。
ETCカードには「持っているだけで年会費がかかるETCカード」と「年会費無料のETCカード」があります。
節約という点では「年会費無料のETCカード」をおすすめします。
チューニングショップ勤務、ディーラ勤務を経験。ディーラではメーカ主催の技能コンクールに法人チームコースに出場しある程度技術を習得し、現在は自動車業界を離れている国家2級自動車整備士のミズコです。 ・新車を買う時に気[…]