借金というものの重さは痛いほど分かる、一般会社員ミズコです。
・借金と投資のお金と時間という考え方から考察
・まだ見ぬ我が子の為に選択肢を多くしてあげたい
このような事を記載しています。
「役に立つ記事」では無くミズコという個人の「考え方のエッセイ」だとでも思ってもらえれば幸いです。
借金と投資の意外な共通点
借金と投資を「時間」という観点から考えてみる
借金とは?
借金とは、なんらかの事情で、お金を借りる事を言います。
当たり前ですよね。
借金をすると、借金の種類に応じた、金利を支払う必要があります。
住宅ローンなら1%前後
車のローンなら3%前後
消費者金融なら15%前後
このように、お金を借りると借りた金額を返せば良いという訳では無く、通常は金利を支払う必要があります。
借金は金利を払う
当たり前っちゃ当たり前ですが、借金をしなければ払わないで良いお金です
投資とは?
投資をすると、投資の種類に応じた、リターンを受け取ることが出来ます。
普通貯金ならば0.2%前後
株式投資なら5〜7%前後
株式投資は短期的に見ると必ずしもプラスになるわけではありませんが、長期で見ればプラスに落ち着きやすくなります。
普通貯金や定期貯金は投資じゃない!という声が聞こえて来そうですが、金融商品である以上「クソほどリターンが悪いけれど、生活の支出の出し入れを管理してくれる」という商品だと思っています。
実際、銀行口座なしでは社会生活は営めませんからね。
給料すら受け取れないですからね。
投資は金利を貰う
実際には金利ではなくて配当です
借金と時間とは?
借金をすると、今持っていないお金を手に入れることが出来て、今持っているお金で買うことが出来ないものを買うことが出来ます。
住宅とか車とかですね。
さて、借りたお金は誰が返すのでしょう?
基本的には借りた人が返すことになります。
つまり35年ローンで家を買うということは
「今持っているお金では買えないけれど、自分の未来35年分の労働収入を使って返す」
という行為です。
自分の未来の時間を切り売りしている行為です。
ただ切り売りしているだけならともかくと、金利が発生する為、割高となります。
未来の自分から現在の自分にお金を転送する行為。
これが借金だという事もできますね。
35年ローン、、、、おそろしい、、、やっと4000万円を切った、、、ひえぇえ
私もそうですが、借金というのは未来の自分からお金を奪う行為です。
投資と時間とは?
逆に、投資と時間について考えてみます。
投資とは、今使えるお金を少なくすることによって、将来投資リターンを含めて大きくなってきて返って来てくれる行為です。
今を多少我慢して、将来を良くしていこうという考えですね。
インデックス投資など、堅実な投資は20年ほどの投資期間を取れば、リターンがプラスになる、、、という過去の実績があります。
将来がどうなるかは誰にもわかりませんが、ぼったくりではないまともな投資商品ならばそういう事になっています。
私の体感では、金融商品の全体の中の98%がゴミだよ
年齢とか家族構成、取れるリスクなんかによって適した商品は違うけれど、誰が買ってもゴミっていうものも存在するよ!
私と借金
我が家は貧乏でした。
親父が見栄支出により、多額の借金をして自己破産。
小学生のときに両親離婚で母子家庭・生活保護家庭という環境で育ちました。
住宅ローンが残った状態の実家。
高校1年生より、生活費と住宅ローンを支払う為にバイトをしまくり、高校2年生で定時制に転校。
定時制高校は4年生まであり、そこまではバイト戦士として、家にお金を入れていました。
高校1年生時は、40000円×12ヶ月
高校2年〜4年までは60000円×36ヶ月
高校1年生 40000円×12ヶ月 480000円
高校2年生 60000円×12ヶ月 720000円
高校3年生 60000円×12ヶ月 720000円
高校4年生 60000円×12ヶ月 720000円
4年間で家に入れた額は、、、2640000円!
今回、改めて計算してみて、けっこうえげつない額ですね^_^
そして高校を卒業後、専門学校へ進学
定時制高校くらいの学費なら、働きながら払えたけれど、専門学校レベルの学費はそのレベルではありません。
2箇所から奨学金を借りていたので、ダブルローンでダブル返済でした。
(1つ目の奨学金)15年間毎月16280円返済。(毎月)16280円×(1年間)12=(年額)195360円×(返済年数)15=2930400円
(2つ目の奨学金)5年間毎月24800円返済。(毎月)24800円×(1年間)12=(年額)297600円×(返済期間)5=1488000円
これを2つ合わせて!
4418400円!!!!!
奨学金約440万円と家に入れた額約260万円を合わせて、、、
700万円!!!
こんだけスタートラインが後ろに下げられていたら、なかなかハードモードですね。
借金が私に無かったら、同じ生活をしていて、これだけの金額が手元に残っていたということです。
まだ15年返済の奨学金は残ってるからね
高校生で奨学金の手続き自分でやった申し込んだりしてたからね
700万円分の労働
700万円分の労働というと、かなりの時間を生贄にささげて来たことになります。
特に、定時制高校の頃は学校が17時半からスタートして、21時まで授業、22時まで部活をして帰ってくるダイの大冒険のアバン先生の「スペシャルハードコース」もびっくりだったのですが、充実していました。
専門学校の時は授業が終わった後18時から21時か22時までバイトしてから、レポートを作るという生活をしていました。
まぁ自分で選んだ道なので楽しかったですが、唯一の後悔として「専門学校時代の部活に入れなかった」事ですね。
専門学校ということで、そこでしか出来ない経験、「部活」という選択肢を選べなかったのは辛いところです。
このように、支払いに追われる状態だと、「選択できる行動が減る」という事になり、「自由」を損なう状態です。
お金が全てじゃない!
っていう主張も分かるけど、「ある程度の余裕がある人の戯言」です
お金が無いと、家族も自分の行動すら守れません!
経済的自由という状態
近年、欧米を中心に「FIRE」というムーブメントが起こっています。
20代や30代、40代などの通常の引退の時期よりも早く、経済的自由を達成して、早期退職しようぜ!という流行です。
FIを日本語にすると「経済的自由」REを日本語にすると「早期退職」
「Financial Independence, Retire Early(経済的自立と早期リタイア)」
日本語にすると、経済的自由と早期退職ということです。
むちゃくちゃ雑にこの仕組を解説すると、
「年間支出の25年分を貯めて、その投資商品からの利回り4%を取り崩して暮らそうぜ」となります。
年間にかかる生活費や娯楽費を、株や家賃収入などの資産所得で賄おうという発想です。
アメリカの「大量生産・大量消費」に異を唱えた人たちが起こしたようです。
私は「経済的自由」という言葉は20代前半頃に知りました。
今(2022年7月現在)は37歳です。
コメント皆さんFIREの中の「早期退職」に魅力を感じている人が多いよう!
私は「経済的自立」の方に魅力を感じます!
私も経済的自由になりたい
FIREの経済的自由と早期退職の「早期退職」の部分はともかく「経済的自由」はとっても魅力的ですね。
私は、高校1年生で入った高校は選んでいません。
「通学にお金がかからない、自転車で行ける一番近い高校」というので入りました。
専門学校以降はすべて自分で選んで、選択して、会社もすべて自分で選んで来たので満足しています。
それでも、やはりお金が無いと「選択肢」が狭くなるのは間違いないという事です。
私の母は素晴らしく明るく、正しい心で私を育ててくれました。
私の人格形成で、最も大きな影響を受けたのは間違いなく母の影響です。
しかし、家庭の経済力はあらゆる場面で感じることがありました。
自分の人生を自分で選択する
社会人となった今は、当たり前にこれを実行していますが、やはり金銭的余裕が無いと制約が出てくるのは間違いありません。
私は、わがままなので「こうしたい!」と思ったらめちゃくちゃ行動して、壁があったらぶち壊すという生き方をしましたが、諦めてしまう性格の人だっているはず。
自分や自分の周りの人たちに、選択肢を多くするため、「経済的に自立している事」はめちゃくちゃ魅力的。
経済的に自立している状態なら選べる選択肢が増えます
・会社を辞める
・やりたくないことをしない
これらの選択肢が完全に自由になります!
日本生まれという幸せ
現代日本は、少子高齢化、社会保険料の増加、日本オワタ!なんて叫ばれていますが、個々の受け止め方かと思っています。
社会インフラは整っているし、「日本で餓死」なんて、公的な制度を知っていればありえない。
なんなら、借金で首が回らない!ってなっても「自己破産」でリセットボタン押せちゃう。
そして、2022年4月から、「不妊治療」の社会保険適用。
私は、働きながら通った高校が「高等教育の実質無償化」で誰でも高校に行ける。
社会は確実に、少しずつ良くなっている!
衰退しているという事実と社会インフラの充実度は別問題だと思います
衰えていっているのは間違いないですが、現時点で日本は世界的に見てかなり恵まれた国です!
日本に住む会社員なら経済的自由を達成する可能性があるかも?
ちょっと電卓を叩いてみましょうか。
仮に、20歳から60歳までの平均年収を500万円としてみましょう。
年収500万円の人の手取りは約400万円です。
400万円×40年間=1億6千万円です。
40年間で1億6千万円です。
手取り年収400万円に対して、年間300万円で暮らすとしてみましょう。
300万円÷12ヶ月=毎月の生活費が25万円
毎月の生活費が25万円ならばそこまでむちゃくちゃな、修行僧のような生活という訳ではありませんね。
年間の貯蓄額が100万円です。
毎年100円 ざっくり毎月8万円を40年間投資した場合。
投資元本は約4000万円です。
そして、利回り5%計算で、シュミレーションすると、40年後の金額は約1億2千万となります。
1億2千万円の元本で配当利回り5%計算であれば、配当金だけで年間600万円の資産所得となりますので、年間生活費が600万円以下であれば経済的自由達成です。
年間600万円以下で生活する分には、お金が増え続けるという状態になります。
むちゃくちゃ雑な計算ですが、、、、
生涯の平均年収500万円は決して実現不可能なわけではなく、雲の上の世界ではない。
→1馬力でも可能な水準。夫婦2馬力なら余力のある水準。
毎月25万円の生活費は我が家の夫婦2人+ローン返済まで入れてもこのぐらいで済む。
→完全に偏見です。
利回り5%計算は、投資の世界では低い方、かなり堅実にみた数字
→必ずしもという訳ではないですが、。現実味のある数字。
個々の年齢、収入、家族構成、世の中のインフレ率や様々な要素によって異なり、スタートでイメージしていた金額と達成時に想定していた金額が違うかもしれませんが、一般的な日本のサラリーマン水準で経済的自由は計算上可能です。
この場合は、完全リタイヤのいう事になっていますが、完全にリタイアせずに、収入を気にぜずいろいろな職業を選べたり、時間的な自由が増えることは間違いありません。
完全にリタイヤせずに収入ダウンを受け入れる選択肢も出てきます
・自分がやりたい仕事だけど、収入は少ない
・満足感がある仕事だけど、収入が少ない
収入が下がっても自分の選びたい気持ちで職業を選べます!
旬なお金と旬じゃないお金を使い分ける
投資の複利の威力を知ると、無限にお金を未来に送りたくなってしまいます。
ただし、旬なお金はきっちりと使うべきです。
私の場合、「旬なお金はきっちり使う。惰性なお金は使わない」という事を心がけています。
ミズコの考える「旬なお金」とは
旬なお金とは、「人生で今にしかできないこと。今使うべき事」に使うお金です。
例えば、、、、
結婚式を挙げる・新婚旅行に行くこと
節約系の書籍や、サイトなどでは結婚式は節約対象となってることが多いですが、私はそうは思いません。
結婚式は女性が主役です。
女性側のドレスなどは一切の節約はせず、私のタキシードを白から色へ変える時にベストチェンジだけにしたりしました。
ぶっちゃけ、男側のタキシードなんざ誰も見ちゃいませんし、覚えていませんからね。
新婚旅行なんかも、1周間以上のまとまった休みをもらえるのも、結婚後くらいしかありませんからね。
行き先は、「ハワイ」でした。
嫁さんの昔からの夢だったそうです「新婚旅行にハワイ」日本語だけで通用するのでめちゃくちゃ楽ですね。
航空券だけはエコノミーでしたが、ホテルもある程度良いところに泊まり、料理も満喫しました。
また親孝行なんかも旬なお金だと考えます。
親孝行するにも、親世代の体力は私達現役世代よりも衰えが早く来ます。
旅行や、いろいろな場所に連れてってあげたいとしても、足腰が健康なうちではないと行けませんよね。
そして、我が家はまだ居ませんが子供がなにかやりたいと言った時です。
子供は熱しやすく冷めやすい。
なので、なんでもやらせても仕方がないという考えも有るかと思います。
私は、「やってみて、合わなければやめればいい」と思ってるのでとりあえずやらせてあげたい。
これを「無駄」と考えるか「可能性への挑戦」と考えるのか。
私は、可能性を試す機会を潰さずに応援できる。
そんな親になりたいと思いますね。
ミズコの考える「旬じゃないお金」とは
惰性で使うお金を旬じゃないお金と感じます。
「無駄遣い」と言っても良いかもしれません。
具体的には、、、
使っても幸福度が上がらないお金・惰性で使ってしまうお金ですね。
・コンビニで買うドリンク
・ごはん屋で通常のメニューにつけるトッピングメニュー
・ブランドの洋服
この辺は私は価値を感じることが出来ないので私が買うには無駄使いです。
もちろん、ブランドの洋服をきて、テンションと気分が上がり、仕事がバリバリとこなせるようになるのであればその人にとっては良い買い物かもしれませんが、私には価値がありません。
この辺は完全に価値観です!
誰かにとって価値があってもあなたにとって価値があるとは限りません!
自分の価値観に照らして、お金を上手く使おう
何に価値を感じるかは人それぞれです。
価格が高くても、自分にとって価値があれば買うべきです。
価格が安くても、自分にとって価値がなければ買うべきではありません。
お金を使うということは、たとえ100円だったとしても価値に見合うのか考えると、より洗練されたお金の使い方ができると思います。
価格に見合う価値があるサービス、商品は世の中そんなに多くはありません。
自分の人生の中で、お金を使う時期、お金を貯める時期もあります。
お金を出すべきところ、使うべきではないところもあります。
「より多くの選択肢を持てる状態」に価値を感じる私のような人は、お金を貯めることに価値があると思います。
そのような状態に価値を感じない人にとっては、お金を貯める意味合いは無いかもしれませんね。
専門学校の修学旅行も結構費用がかかったのですが、行きました
同じように奨学金で通っていた生徒の中には不参加もちらほら
学生時代で、仲間と行ける旅行はこれが最後!という価値を感じたので借金してでも行きました
年齢が増すと、お金から価値を引き出す能力が低下する
こちらの本では、貯金を残すこと無く、ゼロで死ねという事を推奨しています。
年齢を重ねて、老齢になると、お金から価値を引き出す能力が低下するという事も書かれています。
・定年したら旅行に行こうと思っていたたが、実際に旅行に行こうと思っても足腰が衰えて辛い
・定年したら美味しいものをたくさん食べたいと思っていたが、実際には食が細っていてそんなに食べられない
このような事は、往々にしてあると思います。
若いうちの体験の方が価値が高く、歳を経てからの方が感動が薄れるのも分かる気がします。
コメ実際、亡くなる方のほとんどが「引退時の資産をほとんど取り崩さない」で 亡くなるというデータがあります
そういうデータを見ると、「さっさと使え!」という主張が出るのも納得です
やっぱりその人の価値で考えるしか無いよね
実際に、ゼロで死ねと言われても無理だと思います。
また、未来を良くするために現在を犠牲にするのも良くない。
結局どうすればいいのか?
バランス感覚を鍛えるしか無いですね。
未来と現在のバランス。
収入と支出のバランス。
我が家の場合、結婚してから、結婚式・新婚旅行を経て数年。妊活数年を経て新居購入。現在も妊活中。
妊活には全振りで使わなければならないし、かといって我が子が出来た場合の為に、蓄財もしなければならない。
娯楽、旅行といった支出は控えて、妊活費用に全振りしたとしてもお金を蓄財方向に増やさなければなりません。
ここまで読んでいただけている皆様にもそれぞれの生活があるはずです。
今が、貯め時なのか使い時なのかを人生全体で考えて、よりよい生活を送っていきたいものですね。
お金に真剣に向き合う!
これが出来るだけで大丈夫です!
ここまで読んでくださり本当にありがとうございました。
よかったらその他記事も読んでもらえたらミズコが喜びます。