HONDAディーラメカニック、チューニングショップで勤務経験のある2級自動車整備士のミズコが、、、
劣化して交換が必要になった部品交換の時に
・純正品よりも安いか、ほとんど同等の価格で
・純正品同等かそれ以上の性能に上がる
こんな交換部品を紹介していきます。
今回はバッテリー交換です!
初代・2代目フィットのバッテリーを純正よりランクUPする
GP4フィット純正バッテリーサイズは38B19Lです
38B19Lが純正サイズになります。
※シートヒーター非装着車の場合
シートヒーター装着車の場合
44B19Lが純正サイズになります。
バッテリサイズって変えても良いの?
バッテリの規格の意味合いはこのようになっています。
○○B19Lのように後半のB19L部分が同じなら、本体の大きさとしては同じなので搭載することが出来ます。
そして、性能ランクは数字が高ければ高いほど高性能です。
交換時オススメバッテリはPanasonicのブルーバッテリーCAOS(カオス)です
フィットハイブリッドRSのバッテリ交換時はランクアップがオススメです。
ミズコもずっと愛用しているPanasonicのカオスバッテリです。
エンジンルームでひときわ目立つ、ブルーの本体が素敵ですね。
初代フィット・2代目フィットに適合するサイズは60B19Lです。
初代フィット(GD1・GD2・GD3・GD4)及び2代目フィット(GE6・GE7・GE8・GE9・GP1・GP4)は、シートヒーターや熱線ガラス等の有無で標準サイズがわずかに違いますが、全て60B19Lが使用可能です。
純正よりも性能ランクが大分高まります。
安心と信頼の日本製です。
純正バッテリよりも低価格で、性能も非常に優秀なので、バッテリ交換時に使うバッテリカオスに変えるのは非常にコスパが良いのでオススメです。
ブルーバッテリーカオスをオススメする理由
純粋に電気の流れが良く、高性能だからです。
現在のクルマは電子制御の塊です。
バッテリ性能は、オーディオの音質や燃費性能に直結します。
また、寿命も長いです。
- カオスバッテリをオススメする理由を更に詳しく(押すと開きます)
- ディーラーにて、点検・整備をする時に使用する、バッテリテスタ。
カオスバッテリをオススメするのは、1000台以上の点検・車検をしてきて、CCA値が非常に優秀だからです。
バッテリテスターにも種類があり、バッテリに負荷をかけて判定するタイプとCCA値(コールド・クランキング・アンペアー)の値を測定し、性能ランクの標準数値と照らし合わせて判定する方式があります。
負荷をかけて判定するタイプは「良」「注意」「要交換」のような表示になります。
こちらのタイプは、新しいバッテリだったとしても、しばらく乗ってなかったりすると、「良」が出ず、「注意」「要交換」のような表示を出すことがあります。
バッテリそのものの性能低下ではなく、たまたま充電状態が不十分だったが為に性能が下がっているような判定です。
このようなタイプは比較的昔から使われており、瞬間的に大電流を流すため、微々たる影響かもしれませんがバッテリにもあまり良くありません。
比較的新しい方式がCCA値測定タイプのテスターです。
こちらはCCA値が数値で表示されて、バッテリに大電流を流す必要も無いため、バッテリにも優しく正確な測定が出来ます。
激安バッテリはやはり、数値も低く、製造年に比べて性能が下がるのも早い。
純正バッテリは価格は高いがある程度の数値を出してくることが多い。
カオスバッテリは、数値がずば抜けて高いのです。そして製造年から経過しても低下が少な目。
電流が流れやすくて、性能低下も少な目だという傾向が非常によく分かります。
このような経験から、私自身もカオスバッテリを愛用しており、価格面もネット通販なら手頃なためオススメ出来ます。
オーディオの音質も、普段から気にしている人は良くなっていることに気がつくはずです。
なお、ガソリンスタンド等でバッテリ点検しますよーと声をかけられて、測定するテスターが「良」「注意」「要交換」の負荷をかけるタイプのテスタだった場合、売る気満々ですのでご注意下さい。
テスターの方式の違いで、負荷テスターで「要交換」でもCCAテスターでは全く問題なしということもあります。
その場合、しばらく走っていれば勝手に充電されますので、交換の必要はないです。
そもそもテスターの違いを知らずに判定している場合(整備士の知識不足又はそもそも整備士じゃなくつなぎを着たバイトさん)や、どっちのテスターも置いてあるけれど、あえて負荷テスターを使って、判定を悪くだして不安を煽って売るという事もありますのでご注意を。
カーオーディオのプロがカオスバッテリについて語る動画(約5分)
バッテリー交換は自分でも出来ます
バッテリー交換は、必要な道具さえあれば自分で交換することも可能です。
最低限必要な物は、10mm幅のメガネレンチ1本で可能です。
(10mmサイズのディープソケットレンチがあれば、ステーの取り外しも早いです)
※ディープソケットレンチは通常のソケットレンチよりも深さがあるもの。無くても作業は可能。
バッテリー交換の正しいやり方
通常のバッテリ交換の場合、バッテリを取り外すため、バッテリによって記憶されている情報はリセットされます。
一部のカーナビゲーションでは、盗難防止機能等が働き、バッテリ接続後にパスワード入力を求められたりします。
- エンジンを切り、クルマのドア、ルームランプ等が消えている状態で、バッテリーのマイナス端子を外します。
- バッテリーのマイナス端子が外れたら、バッテリーのプラス端子を外します。
- バッテリーのプラス端子に絶対に物がぶつからないようにバッテリを取り外し、元の位置にバッテリを載せます。
- バッテリのプラス端子を取り付け、端子カバーも取り付けます。
- バッテリのマイナス端子を取り付けます。
- オーディオのラジオメモリー、時計、パワーウインドウ等がリセットされていますので、再度セットアップして完成です。
バッテリー交換の手抜きなやり方
実際に整備の現場では、メモリーを飛ばしてしまうとお客様よりラジオのメモリーがずれたや時計が前と違うなど指摘されるのでメモリーは飛ばしません。
エンジンにはACGという発電機を回しているため、バッテリを取り外しても瞬間的に電力が足りなくならなければ、バッテリがついていない状態でもエンジンはかかり続けます。
但し、その状態でエンジンストールしてしまうと、電力供給が断たれてメモリーが飛んでしまいますので注意です。
- エンジンをかけて、暖気中のやや回転数が高い状態だったらしばらく待ちます。
- エンジン回転数が安定したことを確認します。
- エアコン及びヒーターをOFF(風が完全に出ない状態)オーディオもOFF(スピーカーから音が鳴っていない状態)ヘッドライトや灯火類をOFFにします。
- クルマの横に新品バッテリを箱から取り出し用意します。
- バッテリーの固定ステー等を外しておきます。
- バッテリのマイナス端子のネジを緩めます。
- バッテリのプラス端子のネジを緩めます。(絶対にフレーム等にぶつからないように)
- 素早くバッテリのマイナス端子を取り外し、布で端子を覆い、プラス端子を取り外し古いバッテリを取り外し新しいバッテリを乗せプラス端子とマイナス端子を被せます。(この間10秒以内位)
- 細心の注意を払い、プラス端子のネジを締めます。その後プラス端子カバーも取り付けます。
- バッテリのマイナス端子を締め付けます。
- バッテリのステーなどを元に戻して完成です。
このようにすれば、バッテリ交換してもメモリーを飛ばさずに出来ますが、経験値が必要です。
便利な道具があるのでメモリーを飛ばしたく無い方はこちらを使って下さい。
ODBコネクタを使ってバッテリーメモリーを飛ばさない方法
上のリンク先の商品又はその類似品を使えば、運転席足元にあるコネクターに、メモリーキーパーを接続してメモリーを飛ばさずに作業できます。
バッテリーの端子に接続するタイプだと作業の邪魔になりますが、ODBⅡコネクタ接続タイプなら、運転席足元とエンジンルームで離れている為作業の邪魔にならずに作業可能です。
バッテリー交換の費用は?(目安です)
ディーラで行った場合、部品代18000円前後+作業代1000円前後(バッテリーの性能はそこそこ)
ガソリンスタンドで行った場合、部品代12000円〜12000円+作業代1000円前後(バッテリーの性能はピンきり)
自分で行った場合、部品代(カオスバッテリを使ったとしても)12000円前後+作業代無料(バッテリーの性能は最高水準)
もっと性能ランクの低い物を使ったら5000円以下でも可能ですが、ある程度以上の性能ランクをオススメします。
それでも自分でやるのは難しい?外したバッテリーはどうすれば?
それでも自分でやるのは難しいと感じたら、ネット購入して店舗で装着がオススメです。
ただし、その場合は有償になることがほとんどです。
また、カーバッテリーは普通に家庭ゴミとして出すことが出来ないのでカー用品店やディーラに引き取ってもらう必要があります。
ウィンウィンの関係でお店にお願いしよう
外した古いカーバッテリーや持ち込み交換をしたいカーバッテリーは車検と一緒にお店に持ち込むのがオススメです。
車検はお店側からすると非常に利益が大きい取引です。
受付時に、持ち込み交換や廃バッテリー処分を依頼して、無料で引取や交換をしてくれるなら車検もやりますという交渉をすると、ほとんどの場合OKしてくれます。
整備士としては、バッテリー交換はほとんど手間のかからない作業です。
持ち込み交換だけで無料にはなりませんが、車検や点検時などお店側に支払いが発生する時についでなら引き受けてくれる事が多くなります。