国家2級整備士のミズコが、プライベートでフィットにダウンサスを取り付けた時に
・フィットのフロントダンパーAssyからのスプリング交換手順
をまとめました。
・車体からダンパーAssyよりのコイル取り外しは別記事で公開しています。
国家2級整備士のミズコが、プライベートでフィットにダウンサスを取り付けた時に・フィットのフロントダンパーAssy取り外し手順をまとめました。・フロントダンパーからスプリング交換は別記事で作成中[…]
上の記事で車体からの取り外し手順を解説しています。
2代目フィットよりのフロントスプリング組み換え作業
使用するスプリングキット
今回は、車体はPG4フィットハイブリッドRSの6MT車。
使用するキットはタナベのサステックDF210を使用します。
こちらを使用しました。
こちらのキットは、フロントダンパーのバンプラバーを15mmカットすることが指定されております。
2代目フィットRS・ハイブリッドRSのダウンサスのダウン量とバネレートをまとめた記事はこちら。
・GE8フィットRS・GP4フィットハイブリッドRSに使用できるダウンサスの・バネレート・ダウン量・価格・メーカ品番を纏めました。ダウンサス検討の参考にどうぞ。[sitecard subtitle=関連記事 ur[…]
大まかな流れ
- 純正スプリングを外す
- バンプラバーをカットする
- ダウンスプリングを組み付ける
車体からの脱着は別記事をご参照ください。
純正スプリングを外す
ゴムマウントを外す
ダンパーAssyよりゴムマウントを外します。
特に固定はされていないので、上に引っ張るだけで外れます。
上部ナットを外す
ナットにオイルを染み込ませます
上部ナットにネジ緩めの油を染み込ませます。
私はラスペネを使用していますが、ネジ緩めの油であればなんでも大丈夫です。
このあと、ネジ中央に六角棒レンチで固定した状態で、ナットを緩めます。
その時にナットが硬いと、六角穴が潰れやすくなってしまいます。
上部ナットを棒レンチとメガネレンチで外す
オイルを染み込ませて、数分放置したら、ナットを外します。
錆びていなければ、そこまで力はかからず緩められます。
この時点ではナットは、完全には外しません。
六角棒レンチでネジ部を固定し、ナットを回して緩めます。
ここで緩まないようなら、このあと説明するダブルナットを使うやり方で外します。
錆びていない状態
助手席側はこんな状態でした。
このくらいなら、問題なく外れます。
今回の片方はこの状態。
錆びている状態
運転席側はこんな感じでサビが進行していました。
このように錆びていました。
この状態だと、六角棒レンチのネジ穴を舐めてしまう可能性が高いです。
(実際、六角棒レンチでは外れませんでした)
このあとに説明するダブルナットを使うやり方で外しました。
錆びている場合の外し方
錆びていなければこのパートは飛ばしてOKです。
ダブルナットで外します
アッパーマウントを取り外す時に外したナット2個を使います。
ナットとナットを互いにロックする方向に締め付けます。
緩めたいナットとの間には隙間を作って下さい。
ロックしたナットにメガネレンチをかけて、緩めたいナットを緩めます。
上の写真のイメージです。
六角棒レンチより遥かに強い力で固定ができるため、サビて回りにくい時に有効です。
ナットを完全に外します。
ナットがネジ部より完全に外れる時に多少バネが伸びるので、上から手で抑えた状態で外します。
写真は既に新しいバネになってますが、こんなイメージで上から抑えた状態でナットを外します。
初代・2代目フィットは手で抑えることが可能です。
私の体重は65kg前後ですが、問題なく作業可能です。
しかし、筋力的に不安な方はスプリングコンプレッサーというバネを短い状態で保持する工具を使えばより簡単に作業可能です。
このような工具です。
上のような2本爪タイプなら安定するので、このようなタイプがおすすめです。
なお、初代・2代目フィット等のスプリングはそこまでバネが縮めてありません。
しかし、DC2インテグラ・EG6シビック等のスプリングはかなり圧縮されて組み込まれております。
(そのまま外すと吹っ飛びます。大変危険です。)
なので、別車種で行う場合や、どの程度縮められているかわからない場合は必ずスプリングコンプレッサーを使用して下さい。
スプリングの組み換え作業
上側マウントとスプリングの分離
ナットが外れたら、スプリングとダンパーが分離できます。
スプリングの上側のマウントを左回りに回して、マウントとスプリングを分離します。
樹脂部分を回転させて外します。
この工程は工具不要です。
バンプラバーのカット
バンプラバーとは
スプリングとの分離ができたら、ダストブーツを縮めてめくります。
黄色っぽい樹脂部品がバンプラバーです。
強い衝撃が加わった時に、バンプラバーが潰れて、衝撃を緩和する部品です。
製品により異なりますが、今回使用するタナベのDF210は15mmカットが指定です。
ちょうどコブ一山分に当たります。
切断に使用する道具
オルファの黒刃を使用します。
ドライブシャフトブーツなどの、ゴムでもサクッと切れるめちゃくちゃ切れ味の良いカッターの刃です。
カッター本体は100円均一のもので充分ですが、刃は良く切れるものが必要です。
初めて使うと驚くほど切れるので、怪我に注意です。
カットしていきます
ダストブーツをめくって、新品のオルファの黒刃でカットしていきます。
サクッと切れるので、ダストブーツや手を間違えて切らないようにして下さい。
15mm分カット
バンプラバーのコブ一山分カットしました。
約15mmです。
多少の段差が出ても精度が必要な場所では無いので全く問題ありません。
両側カットします。
多少の凸凹は問題ありません。
スプリングの組付け
社外スプリングを組みます
上側の皿に新しいスプリングを逆手順で組み付けます。
体重をかけて、スプリングを縮めながらナットをかけます。
ナットがかかったら、六角棒レンチとメガネレンチで締め付けて固定します。
車体に取り付けて完成です。
車体に取り付けたら、フロント側の作業は完了です。
国家2級整備士のミズコが、プライベートでフィットにダウンサスを取り付けた時に・フィットのフロントダンパーAssy取り外し手順をまとめました。・フロントダンパーからスプリング交換は別記事で作成中[…]
フロントダンパーの取り外しは上の記事で公開しています。
リヤのバネ交換は別記事にて、公開予定です。