・株式投資のデメリット
・株式投資をすることによって払う代償
こちらを買いて行きます。株式投資は良い部分が注目されますが、もちろん悪い部分もありますよ!・株式投資を始めようか迷っている人
・株式投資を始めたけれど、自分に合っているのか迷っている人そんな人向けに書いています。よかったら読んでみてください。この記事の結論は、「これらを受け入れられれば投資はやったほうが良い!」です。
株式投資の代償・デメリット5選
その1「失敗すると、お金が減る」
まずはこれですね。
単純にお金が減ります。
自分が考えていたストーリーの通りになれば、お金は増えます。
ところが、自分が想定していたのと違う未来が来れば単純にお金が減ります。
〇〇ショックと呼ばれるような暴落は数年に一回は必ずやってきます。
投資資金が大きくなってれば、自分の月収分や、年収分が吹き飛ぶ事になります。
その2「投資に回しているお金は使えなくなる」
※出そうと思えば売却して出せるけれど、投資効率が落ちる。
その3「精神的ストレスがかかる」
投資は、精神に負荷をかけます。
儲かっていても、損をしていても、ストレスがかかります。
自分が100万円投資したとします。
自分の投資した商品の評価額が、100万円から70万円に30%下落したとします。
その状態ではマイナス30万円です。
マイナス30万円だと月給は吹き飛びますね。
この状態で穏やかに居られれば良いのですが、多くの人はストレスを感じざるをえないと思います。
なお、マイナス30%は個別銘柄へ投資すると普通に起こりうる範囲です。
また、100万円から130万円に上昇したとします。
その状態では30万円のプラスですね。
やったぜ!と130万円で売却したとしましょう。
その後、130万円からどんどん値上がりして、180万円になったとします。
元の値段の180%上昇ですね。
これも個別株への投資だと起こりうる範囲です。
自分は130万円で売ってしまっていて、180万円まで上がったら、多くの人がストレスを感じると思います。
実際には得をしているのに、損した気分になるかもしれませんね。
売りと買いのタイミングや、売った後の値動き、買った後の値動き、ストレスを感じるシーンはいくらでもあります。
このように、日々価格が変動するので、多くの人がストレスを感じてしまいます。
その4「ハイリスクな投資をすると、自己資金がゼロになるだけではなく追加で支払いが発生する」
私の嫁さんの投資イメージはこんな感じです。
旦那に内緒で、投資をして、損失を出してしまい、投資で莫大な借金をしてしまい、家を売って借金を返済する。
よくドラマなんかで見る展開ですね。
このようなイメージを植え付けることで、投資=危険という発想になるのかと思います。
ドラマだと、その後、なんやかんやあって、家を売ることにはなったけれど、家族が団結出来てめでたしめでたし、みたいに終わりますね。
ぜんぜんめでたくないですよね。
このような状態にも、ならないとは言えません。
投資には、
・最大損失は自分が出した資金がなくなって終わり
のものと、
・最大損失は自分が出した資金がなくなった上で追加で支払いが発生するもの
この2つのパターンがあります。
この2つのパターンで私は、「最大損失が自分が出した資金がなくなって終わり」このパターンの投資しかやりません。
下のパターンは、リスクがデカすぎて、自分には引き受けられないからです。
追加で支払いが発生するパターンを見てみましょう。
普通、100万円の時価の株式が欲しかったら、100万円ないと買えません。
しかし世の中には、自己資金以上の資金を動かす方法があるのです。
そこで、100万円の自己資金がある人が、300万円の株式を買ったとしましょう。
300万円から上がれば良かったけれど、下がってしまい、半額の150万円になったとしましょう。
自己資金100万円−(300万円で買った150万円時価がある株)含み損150万円=負債50万円
あら不思議、100万円の資金があっという間に50万円の負債になりました。
多少雑な説明ですが、このように、自己資金以上のお金を動かす事を「レバレッジをかける」と言ったりします。
上の例では、レバレッジを3倍かけて、自己資金100万円で300万円分動かすことが出来る取引例です。
株式では出来ませんが、レバレッジを1000倍なんかかけてしまうと(金融庁が規制して今は出来なくなったはず)1000円の自己資金で100万円分の資金が動いたりします。
これをある程度大きな金額で、やらかしてしまうと、家計・貯蓄・資産が吹き飛ぶ事になります。
ドラマで見る、家を売って精算なんて自体にならなくもないですよね。相当無理があるけど。
投資をしている人からすれば、
「なんで、初心者なのにいきなり銀行からお金を借りて、1銘柄に全掛けできるの?」
「なんで、近所のおばさん連中の立ち話で、ここの株が上がるらしいという、めちゃくちゃ不確かな情報で、全掛けできるの?」
「なんで、旦那に相談ぜずに数千万動かすの?」
と、わけがわからないのですが、嫁さん曰く「一般人の投資イメージはそんなもん」との事。
まじかよ。
まぁこのように、自分のリスク許容度を超えた投資をすると、生活が破綻する事もありえます。
レバレッジをかけると、上手く行けばより早く資産を形成出来ます。
ただし、失敗した時のリスクが、自己資金の範囲を超えており、最悪の場合追加支払いが発生します。
その時に、余裕で払える人はやってもOKですが、多くの人の生活を破綻まで追い込む威力があります。
自分が引き受けられるリスクの範囲で投資をしましょう。
その5「案外と時間がかかる」
これには3つの意味があります。
3つを順番に解説します。
・投資銘柄を選ぶ時間がかかる
投資の配当金は不労所得ですが、投資銘柄を選んだり分析したりする時間がかかります。
時間がかかったとしても、必ずしも上がるとも限りません。
5分で適当に買った銘柄が、めちゃくちゃ上がったり、真剣に株価や業績を分析して買った銘柄が下がったりします。
買った後には何も出来ませんが、買う前に時間がかかります。
・投資銘柄の値上がりまで時間がかかる
この企業は良いぞ!と思って投資したとして、企業の成長には時間がかかります。
数年間待つのは普通です。
株式投資で、個別の企業の株を買うことは「その企業の経営者や従業員が利益を上げる」ことに期待する事になります。
企業の成長は人の成長、組織の成長のため、ある程度時間がかかります。
・株価のチェックに時間がかかる
買った後にも時間が取られます。
日々の値動きや、業績が順調に伸びているか等、自分の買った株が「腐った株」になっていないか確認作業をします。
「健康な株」であればOKですが、「腐った株」であれば、売却して資産の目減りを止めないといけません。
この作業も投資手法や、投資スタイルによって大きく異なりますが、確認時間がゼロという投資は基本的にありません。
デメリットを知った上での対策方法5個
その1「失敗すると、お金が減る」の対策
これは避けようがありません。
避けようが無いので、失敗しても大丈夫な資金で行うのが対策になります。
初めは少額から初めて、日々時価が動くという事に慣れることが大切になります。
具体的な行動としては、「生活防衛資金」を確保した上で、投資を行う事になります。
「生活防衛資金」とは、当面の生活費です。
怪我をして働けなくなる、病気で働けなくなる、勤め先が倒産して仕事がなくなる、等が起こった時に当面の生活が確保できるよね、という状態にしておくことです。
投資は一時的にはマイナスになることはあります。
ただし、売却して損失を確定するまではその資金はマイナスとは限りません。
損失が出ている状態で、じっくり待つ事が出来る心の安心として、生活防衛資金は必要です。
どのくらい貯めるかは、その人の性格や、家族構成によって異なりますが、収入が途絶えても3ヶ月から半年程度生活出来るようにしておけば安心ですね。
その2「投資に回しているお金は使えなくなる」の対策
こちらも「生活防衛資金」があれば対策出来ます。
また、数年間に発生するであろう、大型の出費を別に確保しておけば安心です。
例えば、クルマの買い替えが3年後くらい、結婚式が何年後くらい、家を買うのが何年後くらい、などなどです。
これらの出費は、こつこつと貯めて置かないと日々の収入ではまかなえません。
まぁ、クルマもカーローン、結婚式もブライダルローン、家も住宅ローン等、貯めて無くても買えてしまいます。
ただし、ローンを組むと金利の支払いが発生します。
投資に回して配当を受け取りたいのに、ローンを組んで金利を払っていてはイマイチですね。
住宅ローンのように低金利で借りれれば、投資に回して運用益の方が、住宅ローンの金利支払いを上回る事もあるかもしれませんが、カーローンやブライダルローン、カードローンなんかは投資に回しても回収不可能な金利支払いが発生します。
なので当面使う大型出費の分は現金で確保しておく方が安心でしょう。
その3「精神的ストレスがかかる」の対策
これは、「自分のリスク許容度に合った投資をする」のが対策になります。
私は、今は株式投資をしていますが、投資を始めた時は、カバードワラントという商品に投資していました。(今はどこも撤退していて買えません)
これは、少額から投資できて、値動きが大きく、ただし最大損失は投資金額までという商品です。
社会にでてすぐに、奨学金を払いながら貯めた、なけなしの10万円程度を証券口座に入れて投資をしていました。
この商品は値動きが激しく、パソコンの前から離れられませんでした。
ある日、10万円が昼前に13万円に値上がりしました。やったぜ!増えてる!とそのまま保有したまま、近所のラーメン屋に行き、ラーメンを食べて帰ってくると、13万円だったものが、7万円になっている。
こんな激しい値動きをする商品でした。
ラーメン食ってたら6万円値下がりとかゲロりそうになります。
今なら分かりますが、マトモな投資ではありません。投資ではなく投機、むしろギャンブルと言っても良い商品ですね。
個別株は1つの会社の株を買う商品です。
1つの会社の株価によって価格が変動するので、リスクもリターンも大きくなります。
1つの会社に投資するので、その1つの会社が倒産した場合、損失は100%になります。
いわゆる、株券が紙切れになるというやつです。
1つの銘柄に集中投資すると、上手く行ったときのリターンはものすごく大きくなりますが、失敗したときのダメージがものすごく大きくなります。
対して、投資信託やETF(上場投資信託)はかなり多くの銘柄に分散投資できます。
どの程度集中させるか、どの程度分散させるか、人それぞれです。
一般的には分散を効かせればリスクは小さくなりますが、爆発的な利益は狙えなくなります。
私は、ずっと個別株をやっていますが、投資信託もETFも保有ししてます。
個別株は「損切り」を適正に行わないといけないと感じるのですが、投資信託やETFは含み損が出たとしても、買い時!と追加で安心して資金を投入出来ます。
個別株が真剣で切り合いをしているのに対して、投資信託やETFは道場で竹刀で打ち合ってる感じのイメージです。
投資信託やETFは絶対にゼロになることは無いという「ハラオチ」している感覚がとても心地よいです。
どの程度のリスクを引き受けられるかは人それぞれです。
心地よいリスクで投資をしましょう。
その4「ハイリスクな投資をすると、自己資金がゼロになるだけではなく追加で支払いが発生する」の対策
これは、シンプルに「そういう投資手法をやらなければ良い」です。
先に例に上げたのは、「信用取引」の例ですが、信用取引をやらなければOKです。
別の銀行などから借りてくる事もしなければ、証券会社で信用取引口座も開けなければOKです。
基本的に、個別株やETF、投資信託で最大の損失は「自分で投資した金額が0円になる」までです。
0円どころかマイナスまで振り切りやり方をやらなければOKです。
特に資金が小さいと、信用取引で加速させたくなりますが、そこは「労働と倹約」で投資資金への「入金力」を上げましょう。
大きいリターンが取れる投資は大きい損失の可能性があります。
ローリスク・ローリターン
ハイリスク・ハイリターン
ミドルリスク・ミドルリターン
自分が引き受けられる範囲でリスクを引き受けましょう。
私自身は、「信用取引」はやって来なかったし、これからもやる予定はないです。
その5「案外と時間がかかる」の対策
これは、投資手法によって大きく異なります。
最近は、「インデックス投資はノー勉で、プロの投資に勝てる」なんて言われています。
個別の分析を排除して、大幅に時間を短縮出来るという意味ではある意味合っていると思います。
だだし、インデックス投資するにしても「自分が何に投資しているのか」「なぜ、この商品を買って長期保有すれば儲かるのか」そういった事を心の底から理解して買わないと、含み損が出ている時に耐えられなくなり売ってしまう原因にもなりかねません。
最低限の勉強時間はやっぱり必要です。
インデックス投資の場合、投資商品を選んで、購入して、その後はすることは無いのですが、個別株の場合は日々の株価のチェック等、多少なりとも時間がかかります。
私は、個別株も好きで結構楽しんでやってますが、投資が趣味でも無い限り、この時間は無駄に感じてしまう人が多いだろうなとは思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
投資は怖い!やっぱりやらない!と思った人もいるかも知れません。
しかしながら、これらのリスクを自分で引き受けた見返りに、例えばインデックス投資であれば年間5%程度ずつお金が増える可能性を手に入れる事が出来ます。
100%投資か0%投資かの、やるかやらないかという2択ではなく、それぞれの心地よいバランスを目指して貰えればと思います。
100%貯蓄だったものを70%貯蓄して30%分だけ投資に回してみる。
そんなあなたとって心地良いラインから一歩を踏み出して欲しいです。
現金預金という資産はめちゃくちゃインフレに弱い資産なので、100%貯蓄も実はそれなりのリスクを引き受ける事になります。
投資に、必ずの正解はありません。
各々の家計状況や家族構成、生活が違うからですね。
ただし、ある程度の正解はあります。
これらのリスクを、引き受ける覚悟をして、投資の勉強をしてみませんか?
今回の記事は以上になります。
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