ディーラ・チューナーでの整備経験のある自動車整備士のミズコが
・100円ショップ「ダイソー」で販売されている「ヘッドライトクリーナー」を実際に使った上での感想と
・ヘッドライトクリーナーの使い方
・他社とのコーティングの違い
・成分の検証
・コスパの検証
これらを解説しています。
結論としては「ダイソーのヘッドライトクリーナーは結構オススメ」です。
ディーラー車検で、サービスでヘッドライトキレイにしてくれてたりして嬉しいと思ったことないですか!?
これで、自分で出来ちゃいます!
ダイソーのヘッドライトクリーナーとは
ダイソーの「ヘッドライトクリーナー 黄ばみ落としセット」の事です。
ある程度長いので飛ばしたい方は、目次より移動出来ます。
ダイソーのヘッドライトクリーナーの価格
100円均一のダイソーの商品ですが、価格は200円(税込み220円)です。
カー用品コーナーに売っています。
ダイソーのヘッドライトクリーナーが売ってない?
こちらの商品を見つけて買った後、何店舗か見てみましたが、5店舗に2店舗くらいの割合で売っていました。
ダイソー商品では、比較的見つけにくい部類の商品ですね。
こつこつ探すかオンラインショップにも取り扱いが有りました。
上のリンクがダイソーオンラインショップのリンクです。
リンク付けておいてなんですが、送料かかります
見て遊ぶには面白いですね
ただし、購入金額が11000円以下だと送料が770円〜かかります。
店舗受取サービスも無いので、地道に探すかお近くのダイソーで取り寄せ可能かを問い合わせるか、探し回るしかなさそうです。
オンラインショップは大量注文用っぽい
100円のもの買うのに7倍以上の送料は払えないですね
ダイソーのヘッドライトクリーナーの使い方
クリーナーの箱の中身はこんな感じ
開封してみます。
- ヘッドライトクリーナー本体ボトル(30ml)
- 不織布2枚
- 当てスポンジ
スポンジが付いていますが、このスポンジは目が比較的荒いので、磨くのには向きません。
取り扱い説明にも「添付のスポンジを使えば軽い力で磨くことが出来ます」と表記がありますが、スポンジそのもので磨くわけでは無いので注意です。
(箱裏の使用方法)
布に適量つけてとあり、スポンジそのものの説明が若干分かりにくいですが、磨く時に布を支える当て用のようです。
箱が小さいからしょうがないけれどちょっと分かりにくい!
とりあえず、スポンジは磨く用じゃ無いよ!
実際に使ってみたので使い方を解説
実際に、磨いてテストしてみます。
使用車両は、ミズコの愛車GP4フィットハイブリッドRSです。
フィットハイブリッドRSはレンズがクリアブルーなのでうーっすら色付きレンズです。
気温が高く無い日にやるのがオススメです!
暑すぎると液体が乾きやすいです!
ボンネットを開けます
ボンネットを開けましょう。
ボンネットを開けなくても作業出来ますが、開けたほうがヘッドライトのボンネット寄りの位置が磨きやすくなります。
これは車種によるので、開けても作業性が変わらないクルマは開けなくても良いです。
ヘッドライトを掃除します
ヘッドライトに付いている汚れを、拭き取って落とします。
私は洗車の拭き上げ用のプラスセームを使って落としました。
水拭きで表面のホコリを落とします。
雑巾でも、濡れタオルでも何でも大丈夫です。
ただし、あんまり傷がつくようなかたい布では拭かないようにしましょう。
ヘッドライトクリーナーをよく振ります
箱から出してすぐはこんな感じ。
逆さまにしても液体が凝固していて、逆さまにしても下に液体が来ない状態です。
おらおらー、っとよく振ります。
よく振ると中の液体が混ざって、緩くなります。
振ると中の溶剤と研磨剤が混ざります
ペースト状になればOKです!
スポンジに不織布を巻きます
こんな感じにセットします。
汚れたらまた不織布をずらして、汚れたらまたずらして、と常に比較的キレイな面が当たるようにします。
表面がダメになったら裏返して裏面を使ったり、常に比較的汚れが少ない面で磨きましょう。
不織布にヘッドライトクリーナーを付けます
1回につける目安量はこんなもんでしょう。
補充の前には軽く振ってから不織布に付けます。
擦ります
こんな感じで、液体を広げてから擦ります。
コスコスと、、、、
擦るときには、往復する動きをします。
円を描くようにせずに、往復する動きを心がけましょう。
10秒ほど擦ってみたら
きったねぇ!
めちゃくちゃ落ちるじゃん!
こうなった部分を少しずつずらして、常にきれいな面で擦るようにします。
布をずらす、磨く、布をずらす、磨くを繰り返す
この曇った部分を磨いていきます。
ヘッドライトクリーナーを付けて、、、
こすこす(往復運動)します。
じゃん!
スマホの画面で見えるか分かりませんが、曇りが取れてかなーりクリアになっています。
全体的にキレイになるように、左右のヘッドライトを磨きます
左右のヘッドライトをひたすら磨いていきます。
正確に時間を計っていたわけでは無いですが、完成までに左右で20分から30分程度磨きました。
2代目後期フィットの目元部分にはデザインが入っていてちょっと出っ張っている部分が合ったりします。
こういう細かい部分は当てスポンジを当てずに手で押さえたりしながら磨いていきます。
当てにくいところはスポンジは使いません!
なので手袋推奨です!
クリーナーが乾く前に拭き取ります
ヘッドライトクリーナーが乾く前に拭き取ります。
磨きに使った布の比較的きれいな部分で拭き取るか、まるごと洗車しても良いでしょう。
拭き取ったら完成です。
お疲れさまでした!
ムラになるのできっちり落としましょう!
ダイソーのヘッドライトクリーナー使用の注意点
使用する時は、ゴム手袋をしてください!
私はすっかり、ケミカル類を素手で触ることに慣れてしまっていますが、臭いが手に残ったり、溶剤の有害性がありますので、素手で使わないようにしてくださいね。
素手のほうが落ちた感覚は分かりやすいです
ですが素手推奨とは言いません
ダイソーのヘッドライトクリーナーの仕上がり
右目の磨き前・磨き後のレビュー
磨き前の状態はこんな感じ
曇りがあるのが分かるかな?
磨き後(洗車前)でこんな感じです。
磨き前はクリアブルーって感じではなかったですが、磨いたらしっかりクリアブルーですね。
左目の磨き前・磨き後のレビュー
磨き前の左目はこんな感じ
実はTwitterでクルマの画像を上げるときも、ヘッドライトを写し込まないようにしてました。
曇っていたからです。
またちょっと磨き前と角度が違いますが、磨き後(洗車前)でこんな感じです。
GP4純正ヘッドライトのクリアブルーが感じられます。
全体の見た目の変化レビュー
洗車した後でこんな感じです。
ヘッドライトに曇りがあると、古さが目立ちます。
嫁さんにも見てもらうと「新車のようだね」と言われてご満悦です。
ヘッドライトは夜多く走る人ほど曇りやすいので、ダイソーのヘッドライトクリーナーオススメです。
ダイソーのヘッドライトクリーナーの性能を検証
ダイソーのヘッドライトクリーナーの成分
箱側面記載の成分はこのようになっています。
- 研磨剤
- 石油系溶剤(20%)
- シリコーン
- UV吸収剤
- 界面活性剤
具体的な配合割合は記載ありません。
この部分は企業秘密でしょう。
研磨剤
研磨剤は磨くための粒子です。
汚れ落とし用途ですね。
コンパウンドとも言います。
「平均粒子1.5マイクロメートル」とのことです。
使ってる感覚としては「極細目」のコンパウンドとほぼ同等な感覚でした。
平均粒子なんで大きいのと小さいのがいるみたい
どの程度のムラがあるかは記載なしだけど、使った感覚は問題なし
石油系溶剤
石油系溶剤とは日本で最も普及している溶剤です。
溶剤とはざっくり言うと「物質を溶かすための液体」です。
1号から5号まで種類がありますが、記載が無いので分かりませんでした。
コンパウンドを溶かしておく用と、汚れ落とし用に配合されていると思われます。
シリコーン
コーティング用途で配合と思われます。
コーティングとしてはシリコーンコーティングのようですね。
シリコーンコーティングは厚みをしっかりと塗ればかなりの耐久性です。
(住宅用等は10年とも)
しかし、コンパウンドに混ざっていて、拭き取って残る程度の厚みなので、耐久性は高くないでしょう。
コーティングはピンからキリまであります
シリコーンコーティングは「仕上がり直後の見た目」はすごくキレイです
耐久性はガラスに比べたらほぼ無いようなもんです
UV吸収剤
こちらもコーティング用途で配合のようです。
UV吸収剤とは、太陽光の紫外線をブロックする成分です。
日焼け止めなんかにも使われますね。
この場合のUV吸収剤は「紫外線が存在する環境下でのプラスチック劣化を防止する」用途です。
(上の写真・箱記載の抜粋)
シリコーンとUV吸収剤でUVコート剤としているようです。
界面活性剤
汚れ落とし用途で配合されています。
水と油のように本来、馴染まないものを馴染ませるのが界面活性剤です。
水拭きで取れない汚れが、簡単に落ちるのは界面活性剤が汚れを浮かすからです。
ダイソーのヘッドライトクリーナーのコスパを検証
ダイソーのヘッドライトクリーナーのコスパを検証してみましょう。
1箱で何回使えるのか?クリーナー本体
フィットハイブリッドRS・GP4の左右ヘッドライト磨き後の残量です。
約6割位残っています。
ボトルの液体そのものは1箱で2回使えそうです。
車種によります
しかし、2代目フィットはヘッドライトが大きい方なので大体の車種で2回は使えそうです
1箱で何回使えるのか?不織布
使用後の不織布がこちらです。
これが表面として
こっちが裏面
2枚付属ですが、ギリギリ1回足りるかな位です。
ただし、これは不織布タイプのキッチンペーパーやクッキングペーパーで普通に代用出来ます。
付属の不織布は1回左右を磨いたら2枚使ってしまうので、1回分の付属という事になります。
途中で、家にある新しい不織布使いたくなりました
セットの検証なんで使いませんでしたが、用意しておいた方が楽です
200円(税込み220円)で2回磨く事が出来る
私の2代目フィットのヘッドライトの汚れ具合では、ボトル本体は2回使用出来そうです。
1回あたり、100円(税込み110円)でヘッドライトを磨くことが出来て非常にリーズナブルです。
不織布は足りませんが、こちらも安価に代用可能(不織布タイプのクッキングペーパー等で代用可能)なので大きな問題は無いでしょう。
汚れ具合によります
汚れが酷くても、1回目が足りないということはなさそうです
ダイソーと他社のヘッドライトクリーナーの比較
呉工業のKUREブランドのLOOX(ルックス)との比較
呉工業のLOOXと比較してみましょう。
LOOXはAmazonのヘッドライトクリーナー部門のベストセラー商品です。
- 価格は上の通り
- ディープクリーナー(36ml)
- ガラスコーティング剤(4ml)
- 不織布10枚
- 保護手袋2枚
商品の内容はこんな内容物になっています。
商品の特徴は
- 1箱で2台分施工可能
- 研磨剤不使用
- UVカット性能あり
- 最長2年保持のガラス系コーティング
このような謳い文句になっています。
施工タイプの違い
KUREのLOOXは、2液性ですね。
1本目で汚れを落として、2本目でコーティングをする。
スキを生じぬ二段構えです。
ダイソーのヘッドライトクリーナーは1液性です。
汚れ落としもコーティングも1本です。
手軽さではダイソーのほうが上であり、丁寧さではKUREのほうが上です。
ダイソーは初心者でも簡単に出来る点が評価出来ます
KUREはちゃんと落としてからコーティングしないと汚れを封印してしまう点、車好き向けですね
コーティングの耐久度の違い
KUREのLOOXはガラス系コーティングです。
ガラス系コーティングは非常に強固で、最長2年間の耐久性を謳っています。
一方でダイソーのコーティングはシリコーンコーティングです。
洗車で、シリコーン系コーティングだと、チラシでは半年と謳ってる事が多いですが、私の経験値では3ヶ月〜半年前後です。
(追記)実際磨いて2カ月後にツヤ感は薄れました
まだ曇ってはいませんが、カーポートあり環境でそんなもんです
カーポートの有る無し、洗車の頻度なんかにもよりますが、そこまで強固なコーティングではなくあくまで簡易的なものです。
ダイソーの方はコーティングと言っても簡易的なものです
その点ガラスコーティングは耐久が高いです
コーティングの耐久が終わった後の問題
ガラス系コーティングは強固な為、コーティングが剥がれ始めた後に、剥がれた部分と残った部分がムラになる可能性があります。
この中途半端に残ったコーティングの処理はそれなりに面倒だったりします。
シリコーンコーティングは落ちるのも簡単に落とせるのでその点は、シリコーンの方が楽です。
ただし、耐久性は数ヶ月程度でしょう。
完全に好みの問題です
ムラになると言っても、夜にライト付けてないと気が付かない程度です
結局どっちがおすすめ?ミズコが口コミする
人によるかなと思います。
まだ比較的年式が新しく、ヘッドライトがキレイな状態ならKUREのLOOXが選択肢に入るかもしれません。
研磨剤が入っていないので、汚れを落とす性能は若干低めですが、液体の性能で曇りを取ります。
現時点で曇りがわずかで、深いキズ汚れがなければオススメです。
年式が古く、雨水のカルシウムなんかが固形化した頑固な汚れは研磨が必要かと思います。
ダイソーのクリーナーは研磨剤入りですので、汚れ落とし性能そのものは高いです。
新車時のヘッドライトにもコーティングはされています。(ハードコートと呼ばれます)
そのコーティング性能が残っているうちは、研磨剤で除去してしまうのはもったいないですね。
また、ダイソーのヘッドライトクリーナーはコーティングの性質的に数ヶ月で曇り始めるでしょう。
ただし液体が安い(KUREのLOOXの値段で約9本買える)ので頻繁に磨いても財布が痛みません。
また、1液性なので、初心者さんにも非常に扱いやすいし、実際に汚れを取る速度はディーラでヘッドライト磨きに使っていたコンパウンドよりも早かったです。
私も使ってみて、汚れ落ちの速さはなかなかのものでした。
おわりに
いかがだったでしょうか?
まず、ダイソーのヘッドライトクリーナーを買えないと意味ないのですが、見かけたら是非トライしてみてください。
また当ブログでは他にも、自動車に関する節約の記事がありますので宜しければ他の記事も読んでみてください。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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