投資信託・分配金あり分配金なしどっちがお得?

昨日は投資信託のアクティブファンドとインデックスファンドについて書きましたが、今日は投資信託の分配金について記載します。

 

・投資信託の分配金とはどういうお金か?
・分配金の「有り」「無し」による違い
・分配金が無いことのメリット
・どちらを選択すべきか
 

毎月分配型投資信託とは?

毎月分配型の投資信託を購入すると、毎月分配金としてお金がもらえます。

分配金には

  • 普通分配金
  • 特別分配金

この2種類があります。

毎月お金がもらえるなんてなんて素敵なんでしょう!?

 

 
ミズコ
毎月分配型の投資信託は、利益が出ているときも、利益が出ていないときも分配金として毎月お金をもらえるよ!
 
ミズコ嫁
ちょっと待った!
利益が出ていない時にも出るってどういう事!?
 
ミズコ
そこに気がついた人は賢いです!
説明します!

普通分配金とは?

普通分配金とは投資信託の中身の値上がりによって、評価価額が上昇し、上昇した資金の一部を分配されるものです。

値上がり益の一部を分配金として手元に戻してくれるようなイメージです。

 

保有していると配当金が入ったり、株式そのものの値上がりで資産は増大することがありますが、その増大した資産より配られるお金です

 
ミズコ
普通分配金は、株式等のファンドの中身の値上がり分から分配される分配金なので健全な分配金ですね!
 
ミズコ嫁
儲けたお金の還元ってことだね

特別分配金とは?

特別分配金、名前的にはボーナスみたいなイメージでとっても良さそうなものですが、いったいなんなのでしょう?

毎月分配型の投資信託は毎月分配金を出さなければなりません

 

普通分配金では増大した資産より配られましたが、思ったよりも資産が増大しなかったり、資産が減少した場合はどうしましょう?

そういったときに配られるのが、特別分配金です。

 
ミズコ嫁
増えて無いんだから配るお金ないよね?
 
ミズコ
無いけど配る必要があるんです

意味が分かりませんね。もうちょっと解説しましょう。

 

毎月分配しなければならないけれど出すお金はない、タコはお腹が減ったら自分の足を食べてしまうそうですが、まさにその状態ということです。

つまりどこからお金を出すかというと、資産額よりお金を配ります

 
ミズコ嫁
それ元々買った人のお金だよね?
 
ミズコ
その通りです

つまり購入者の出資した資金が購入者に戻っているだけの状態です。

資産が目減りしていってる!ということです。

 
ミズコ
毎月お金が貰えていると思っていたら、自分の財布から出したお金が自分の財布に戻ってくるだけだったりするぞ!
しかもただ戻ってくるだけならいざしらず、割高な手数料までかかっている始末だよ!
 
ミズコ嫁
お金を増やすための投資信託だよね?
 
ミズコ
誰から誰にお金が流れているかに気がつく必要がある

分配金なし投資信託とは

分配金なしの投資信託は分配金は出ません

持っているだけでお金を定期的に受け取ることはありません

 
ミズコ嫁
いつ利益が出るの?
 
ミズコ
売った時に利益が出るよ!

利益がでるのは、売却時です。

分配金は出しませんが、株式は配当金が出ますので、資産は複利の効果で増大していきます

 

ファンド内の株式による配当金は資産に組み込まれ自分の手元に来ることはないので、自動的に配当金再投資という状態になります。

 

複利の効果は絶大ですので運用期間を長く取れば長く取るほど良い結果を生みやすくなります

 
ミズコ
毎月お金がもらえる!やったぜ!とはならないのです!
分配金なしの投資信託を、税制優遇があるNISAや確定拠出年金(iDeCoやDC)口座で長期運用するのがおすすめだよ!

分配金なしは税の繰り延べが出来る

分配金なし投資信託には税金の繰り延べ効果があります。

 
ミズコ嫁
税金の繰り延べって言葉からわからないよ、、、
 
ミズコ
投資や銀行貯金金利には税金がかかります

それを先送り出来るんです!
株式の配当金や分配金、銀行貯金の金利を受け取る時に20.315%の税金がかかります。
 
ミズコ嫁
確かに銀行貯金の金利受け取りの時にセットで税金も引かれている
 
ミズコ
10割のうちに自分で受け取れるのは約8割で約2割は税金として引かれます
株式の配当金や分配金として受け取るときには約20%税金がかかるので、再投資するときには100%から20%引いた80%が再投資出来ます!
分配金なしの投資信託は配当金や分配金の受け取りが無いため、売却時まで税金を先送り出来ます
 
ミズコ嫁
でも売ったときには税金がかかるんだよね?
 
ミズコ
売却時は税金がかかります。
例えば20年保有した場合、1年目から19年目は税金は払っていません
20年目で売却した時に売却益の約20%が税金になります。
 
ミズコ嫁
もしかして、それってものすごい大きいんじゃ!?
 
ミズコ
これが税の繰り延べ効果です。
かなりえげつない金額が変わってきます!
 
ミズコ嫁
ニーサ口座や確定拠出年金はその20.315%を払わなくて良い、、、と
 
ミズコ
税金は国民の義務ですが、最適化することは全く問題ないんです
配当金再投資は税金によって2割弱再投資の効果がダウンしますが、再投資するか使ってしまうかが自由に選べます。
優遇税制のある口座で運用できる範囲であれば優遇税制のあるニーサ口座等がオススメです。

 

結論 どちらを選ぶべきか

毎月分配型投資信託は選択すべきではありません。

毎月分配型は資金効率が悪くなるばかりではなく、手数料も高めに設定されていることが多く1%から3%とめちゃくちゃ高いです。

 
ミズコ
スーパーの大根が一本1000円で売っていて買う位高いです
 
ミズコ嫁
投資商品の手数料は相場がわかりにくいけれど、それは買わないね

 

投資目的によるところがありますが、手数料負けする可能性が高いレベルで手数料が高いので選ぶべきではない。というのが私の考えです。

毎月分配型の投資信託は資産が減っていき、ファンドの運営に支障がでると、償還といって解散されて、その時の評価額が戻ってきます

 

もちろん資産が減った状態で。あなたはどう考えますか?

 
ミズコ
信託報酬1%から3%がめちゃくちゃ高いと書きましたが、どの程度が相場かと言うと、三菱UFJ国際投信で発売中のイーマクシススリムシリーズのS&P500でいえば0.1%以下です!
 
ミズコ嫁
10倍以上高いんだね
もやし1パック500円位で買う感覚に近いね
 
ミズコ
あなた自身がもう、毎月分配型投資信託を買うことは無いでしょうが、親や知り合いが毎月分配型投資信託の餌食になっていないかも気にかけてあげよう!
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