どうも、ミズコです。
・ミズコ家の場合資産運用の考え方、主に攻めと守りの部分を記載しています。
・私はこう考えて、こうしているよ、という参考までにまた、資産運用は
・各々の価値観、考え方によって取るべき手段が違う
・各々の家庭の事情によっても取るべき手段が違う
という事を念頭に、あくまで私の場合という1つの参考までに、御覧ください。
なぜ、ミズコはリスクを取るのか
資産運用におけるリスクとは
まず、リスクの取り方を解説する前に、資産運用におけるリスクとは何のことかという事を解説します。
リスクとは一般的な解釈だと、「危険」とか「危険の度合い」という意味合いで使われまね。
資産運用におけるリスクとは「その商品の値動きの幅の大きさを言います」
「普通貯金」や「定期貯金」という商品は、元本の金額そのものは動かないので「無リスク資産」なんて呼ばれます。
「株式」や「債権」なんかは、日々価格が変動します。
いわゆる「時価」というやつです。
昨日は1500円だったものが、今日は1400円だったり、1600円だったり、その時時で価格が上下するものです。
「無リスク資産」と「リスク資産」のバランスを上手く取ることが大切です。
「普通貯金」や「定期貯金」は本当に無リスクなのか?
普通貯金や、定期貯金という商品がありますね。
一般的に、これらはリスクが無い資産だとされています。
私の母親の初めて買った車は、「ホンダのシビックRS」だったそうです。
価格は約80万円。新車で買ったとのこと。
40年近く前の80万円も今の80万円も同じ、日本銀行券なので額面は一緒ですね。
今、新車の普通車を買おうとすると、80万円では買えません。
住宅価格や、教育にかかる価格など、昔と同じ金額では買えません。
このように、物の値段が上がって、相対的にお金の価値が下がることをインフレと言います。
現在、日本政府は毎年2%の物価上昇を目指しています。
その政策は2%までは行きませんが、それでも物価が上昇する方向に動いてはいるのです。
これを「インフレリスク」と言います。
100万円を銀行に入れておき、100万円を今の普通預金の最高金利0.2%(1分のネット銀行金利・メガバンク系は軒並み0.001%)で1年間置いておき、2000円の金利(税引き後約1600円)を受け取ったとしても、ここ数年の物価上昇率1%に届かない程度ですが、1%とすると、実質の100万円の価値は約8000円程度目減りしていることになります。
100万円と交換できるものの量が約8000円分減ってしまったわけですね。
毎日毎日、動きまくるリスク資産と比べれば、ほとんどリスク0と言えなくも無いですが、全くリスクが無く安全に資産を置いておけるとも限りませんね。
例えるならば、定規の目盛りが、日本円ということです。定規の目盛りの大きさは変わらないが定規以外のものの大きさが変わる為、実際には目盛り側の価値が変わってくるよねという考え方です。
ミズコの場合のリスクの取り方
住宅ローン金利変動リスクの取り方
ミズコ家の場合、35年ローンで住宅を取得しております。
35年間ので4400万円という金額を返済するというものです。
金利タイプには固定金利・変動金利などいろいろな種類がありますが、ミズコは「全期間変動金利」タイプを選択しています。
最近、フラット35の金利が上昇して話題になりましたが、フラット35は「長期金利」に連動です。
「全期間変動金利」タイプの住宅ローンは「短期金利」に連動します。
いずれにせよ、35年間という長いスパンの中で、金利上昇リスクを引き受けたという商品です。
住宅ローン金利のリスクを引き受けるとは
住宅ローン金利は誰が金利上昇リスクを引き受けるかで金利が変わります。
銀行が金利上昇リスクを引き受ける商品、「全期間固定金利」と
利用者が金利上昇リスクを引き受ける商品「変動金利」があります。
固定金利は、金利が上がっても返済額が上がらない代わりに、最初から割高な金利を支払う必要があります。
変動金利は、金利が上がったら返済額が上がる代わりに、割安な金利で支払う事ができます。
つまり、料金が高い固定金利の方が「余裕の無い世帯向け」の商品であるのに対して、料金が安い変動金利が「余裕が有る世帯向け」の商品になります。
世知辛い。
なお、金利上昇リスクを考えず、余裕が無い状態で「変動金利」で住宅ローンを組むことはおすすめしません。
住宅ローン破産の可能性が一気に高まってしまいます。
ミズコ家のリスクの取り方
さて、35年ローンで「全期間変動金利」で大金を借りるなどという、頭がおかしくなっていないと出来なさそうな事をやっていますが、どのようにリスクを取っているのでしょうか?
我が家の場合は、蛇口を締めておくという戦略を取っています。
なんのこっちゃ?という感じですよね。
解説していきます。
ミズコ流リスクの取り方「蛇口を締めておく」戦略とは
単純にいうと、給料の手取りになる前に、別のとこに入れちゃうよという事です。
更に詳しく書いてみましょう。
「従業員持株会」への拠出と、「DC企業型確定拠出年金」のマッチング拠出に入れてしまって、手取りにならないようにしています。
従業員持株会へ毎月30000円の拠出。
通常月30000円×12ヶ月分=360000円
ボーナス月(通常の3倍)増額分60000円×2ヶ月=120000円
従業員持株会へ毎年総額480000円の拠出です。
更に企業型確定拠出年金のマッチング拠出にボーナス金額より90000円×2回=180000円
企業型確定拠出年金の拠出上限額までの余裕部分で、金額を選択して拠出できる制度。
DC企業型確定拠出年金を導入している会社でもある会社と無い会社がある。
持株会への拠出で年480000円。
企業型確定拠出年金で年180000円。
総額、660000円、年間の手取りを減らして生活しています。
月に均すと、550000円となります。
蛇口を締めるの意味
通常、私達サラリーマンが「生活が苦しいから給料上げてくれ!」と言っても、すぐには給料が上がったりすることありませんよね。
ミズコ家の場合は、手取りに入る前に絞っているので自分の意思で年間660000円までは、手取りを上げることが出来ます。
もちろんこれらの金額は普段の生活には元から無かったものとして生活するので、生活レベルを無駄に上げてしまうということも防げます。
・金利が上昇してローン返済が重くなった
・家族構成が変化して生活費が増えた
・不況で収入が激減した
我が家の場合はこのようにリスクを取っています。
いざとなったら、自分の意志で収入があっさり増やせてしまう。
このような状態を作って「全期間変動金利」や「転勤リスク」を管理しています。
蛇口を締めた先の資産は?
「従業員持株会」や「DC企業型確定拠出年金」で絞った先はどうなるのか?
従業員持株会はもちろん「勤め先の株式100%」への投資となります。
「DC企業型確定拠出年金」の方はというと、国内と海外の先進国、海外の新興国へのインデックスファンドを選択してるのでこちらも「株式100%」となります。
蛇口を締めることで生活の防御の意味合いと攻めの攻撃の意味合いを両方とも持たせています。
流動性リスクについて
ミズコ家はあまり貯金がありません?
我が家は、「当面の生活費」を除く部分は株式として持っているので、余り預貯金としては持っていなかったりします。
「当面の生活費」という第一の壁を上回るほどの、最大瞬間風速的に出費が来た場合はどうしましょう?
そうした場合は、「蛇口を締めておく」戦略では対応不可能ですね。
我が家の資産の置き場所について
企業型確定拠出年金
DC企業型確定拠出年金に入っている資金を使うとしましょう!
と言いたいところですが、確定拠出年金は超強力な資金拘束があります。
原則として60歳まで引き出すことが出来ません。
なんなら差し押さえ禁止財産なので破産しても国に取られることすらないのですが、自分で自由に使うことは出来ません。
これは老後資金を作るための口座という国の指針の為ですね。
従業員持株会
こちらもいざ!となったときの即金性は高くありません。
その場で、現金化、、、、というわけではありません。
半月から数ヶ月程度の時間の猶予があれば現金化できるかもしれませんが、やはりこちらを優先して使うことは出来ませんね。
積み立てNISA口座
積み立てNISA口座の資金は、売却しようと思えばいつでも売却できます。
しかし、非課税枠の再使用は出来ないので、20年間の非課税メリットを最大限活かすには、売却してしまってはイマイチです。
やはり、積み立てNISA口座で投資信託を売却するのはいただけません。
株式の特定口座
個別株やETFを入れてある、株式の特定口座はどうでしょう。
こちらはいつでも売却して、現金化することができます。
いつでもと言っても平日の9時から15時までの間ですが、その程度の時間的猶予が無いほど早急に資金が必要になることはないでしょう。
突発支出に対応する資産の優先順序
ということで、我が家の突発発生の費用に対応する資産の順序は
普通貯金→株式の特定口座→積み立てNISA口座→従業員持株会
こんな順序かと思われます。
実際には、普通貯金から、特定口座の中の一部の株式を現金化、、までは行ったことがありますが、積み立てNISAや持株会を売却したことはありません。
やはり、最大のリスク管理は家計支出を小さめにしておくこと
ここまで、つらつらと我が家のリスクの取り方を書いて来ましたが、やはり最大のリスク管理は家計の把握と、家計支出を小さめにしておく事です。
前回の記事→ミズコの家計簿の予算の立て方の記事
前回の記事で書いたように、固定費は予算大きめで確実に余るように、変動費は小さめでオーバしがちなくらいの厳し目で予算を組むのが一番のリスク管理になります。
そもそも、毎月の収支が黒字の内は赤字家計のなることはありえないのです。
また、住宅ローンの全期間変動金利は、総支払額が固定金利より数百万単位で出費が少なくなります。
もちろん、変動金利なので返済額が上昇するリスクがあります。
リスクが有るからと言って、固定金利にするには数百万は余りにも大きすぎる金額です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
我が家では、このようにリスク管理をしています。
どちらかというと、かなり大きなリスクを引き受けている代わりに、普段の手取りを制限したり、家計簿で普段使えるお金を制限したり、それ相応の攻めた家計になっていると思っています。
また、我が家は30代の中頃です。
資産額における株式の保有割合がかなり高めとなっています。
例えば、私が50代だったら、株式の割合をもう少し落としているでしょう。
株式の長期投資は15年以上の投資期間が取れれば、リターンがほぼプラスになることが過去の歴史からは読み取れます。
ちなみに20代前半から証券口座も持っており、リスク資産も買ったりしましたが、マトモな資産運用は30代になってからでした。
20代は、めちゃくちゃお金無いのに、比較的ギャンブル性の高い運用手段を取っていました。
心地よい運用にたどり着くまでに結構遠回りしたような気がします。
かなーり攻めた家計ですが、参考になれば嬉しいです。
その他の記事もよかったら読んでみてください。